ニールに幸あれ「TENET」鑑賞ネタバレメモ

2021年7月5日

ニールと未来の主人公

というわけでニールです。

 

序盤にぬるっと登場して、

なんの説明もなく主人公の相棒ポジションに収まる彼。

 

終盤になって、

実は未来の主人公に雇われて現代にやってきたことが判明します。

 

「僕には何年か前、君には何年か後だ」

「君はその中間点にいる。出発点で会おう」

 

去り際のセリフが泣かせます。

 

「未来で待ってる」「うん、すぐ行く、走ってく」

ニールは未来の主人公によって現代に送り込まれ、

現代の作戦を成功させるために尽力したのでした。

 

これを知ってから、ニールの初登場シーン(00:18:35)を見ると、

旧知の友人のように話しかけてから急に名乗る不自然さに納得がいきます。

 

01:46:00ごろの、

 

「(過去に起きたことについて知らせないのは)誰の方針だ?」

「我々さ」

 

というシーンも、

おそらく本当に二人の間にルールがあったことが伺えます。

 

ニールにとって主人公は数年来の友人だったわけですね。

 

鍵を開けるという任務

タイムトラベラーのニールは、現代でも何度か逆行をしています。

 

彼の死に場所は現代であり、02:13:52ごろ。

主人公が地下に到着した時点でニールが死んでいます。

 

ボルコフより先にポジションに到着して、

鍵を開けて侵入→撃たれる→倒れる→死ぬ→ボルコフが施錠する

という流れが逆行されることで、鍵が開いたように感じます。

 

でもこのあたりカメラワークでは明らかにされていなくて、

二重ロックがどうなったのか正直わかりませんでした……。

 

内側からならカンヌキだけで開くタイプかな?

 

死んだニールは誰?

さて、現代でニールは死亡するわけですが、

数年後に主人公と「出会う」ことが明かされています。

 

そのときには現代とは逆に、

ニールにとって主人公は初対面となるわけです。

 

つまり「TENET」に登場したニールは常に未来ニールで、

未来ニールが死亡したこの瞬間にも、

現代ニールは別のどこかで生きているということですね。

 

未来の自分が死ぬ瞬間って、

お茶碗が割れるとか、くしゃみが出るとか、

現代の自分も何か感じるところがあったりするものなのでしょうか。

 

それでも「TENET」が好きな理由

正直、全然わかんなかった。

わかる箇所のほうが少なかった。

 

でも「TENET」が好きなのは、やっぱりなんかオシャレだから。

雰囲気だけでも十分好きだと言える映画でした。

 

ひとつ言えることがあるとすれば、ニールのこの先短い人生に幸あれ。