HSP営業のお暇 ③休職中の傷病手当金が振り込まれた

2021年10月2日

人間関係に疲弊して休職したHSP営業です。

ついに初回の傷病手当金が振り込まれました

 

前回、初めてのメンタルクリニック通院

 

休職を悩まれている中には、傷病手当金について気になる方も多いと思うので、具体的なスケジュール感を書き残しておきたいと思います。

 

傷病手当を申請するために必要なもの

傷病手当を申請するために必要なのは、究極のところ傷病手当金申請書のみです。

ただし、多くの会社では診断書の提出が必要になると思います。

 

休職手当をもらうために診断書は必須か?

私の会社では、申請書の医師記入欄を診断書とみなしてくれたので、診断書の提出は不要でした。

診断書は保険組合で使うものではないため、会社が不要と言えば無理にもらう必要はありません。

 

診断書を書いてもらうと5000円くらいかかるので、この出費予定がなくなるのはとても安心しました。

 

ただし病院としても診断書を出さないとお金にならないという事情もあり、診断書はいらないと言いづらい病院もあるかもしれません。

私の場合は会社も病院も融通が利いたので助かりました。

 

傷病手当金申請書

傷病手当金申請書は、保険組合によってはホームページからダウンロードできると思います。

 

私の場合は、転写式で3枚綴りになったものが会社から毎月届きました。

このあたりの手厚さは会社にもよると思うので、休む前に相談できるといいと思います。

 

提出する内容としてはざっくりこんな感じです。

 

① 本人による申請

② 欠勤した事実が分かる資料(会社で用意)

③ 欠勤しなければいけないという証明(医師の記入)

 

①と③を揃えて会社に提出すると、会社が②を添えて健保に申請してくれます。

 

傷病手当金支給申請までのスケジュール

私は2021年6月から休みを取りました。

6月からメンタルクリニックに通院し始めて、大体3~4週間に1回のペースで通っています。

 

7月下旬に有休を使い切って以降は欠勤となり、給与が発生しない休みに入りました。

 

傷病手当金の申請は「休んでから」が大原則なので、7月の一部と8月丸ごとを休んだ段階の9月頭に初回の申請をしました。

初回の振込は10月頭でした。

 

7月末:傷病手当金支給申請書が届く

7月末に、会社から初回の傷病手当金支給申請書が届きました。

 

こういうもの

 

この時点では、会社記入欄含めまっさらですが、記入の見本があるので迷う部分はほとんどありません。

 

会社からもらったものは転写式になっていて記入が簡単でしたが、

もしも何らかの事情で会社から申請書をもらえない場合は、各健保のホームページを確認してみるといいと思います。

 

傷病手当金は休んでからしか申請できない

傷病手当金は「A~Bの期間休んだので給与を補償してほしい」という性質なので、休んだ事実が確定してから申請を出すことになります。

 

仮に大けがをして、どう考えても1週間は起き上がれないとしても、未来の期間については申請することができません。

また、傷病手当金は給料の代わりになるものなので、なるべく1か月ごとに申請することが推奨されています。

 

私の場合は7月の欠勤日数がごくわずかだったため、会社と相談の上、7月+8月分で初回の申請を出すことになりました。

 

そのため、申請は8月31日以降を待つことになり、7月にもらった申請書はしばらく家で保管していました。

 

休養が短期間でも申請は可能

私は7月と8月を併せて申請しましたが、たとえばインフルエンザなど、数日分からでも申請自体はできます。

 

※傷病手当自体が、4日以上無給で休んだ場合の補償制度なので、申請要件を満たすかは各保険組合のホームページなどで確認してください。

 

申請してすぐに手当金が振り込まれるわけではないため、場合によっては初回の申請を急げるよう相談しても良いと思います。

 

9月初頭:傷病手当金申請書を会社に提出

9月1日。

7月下旬~8月末分の傷病手当金申請書を、メンタルクリニックに持っていきました。

 

7月25日が最後の給料日(ほとんどが有給による給料ですが)で、8月は社会人になって初めて無給だったのですが、貯金はあるのに定期的な収入がないというだけで心がひもじくなってきていました。

1日も早く手当金が欲しいと思っていました。

 

医師記入欄を埋めてもらった申請書を、会社に返送します。

ちなみに私の通っていた病院では、傷病手当の申請書の作成料は200円でした。助かる・・・

 

10月初頭:傷病手当金振込のお知らせが届く

10月頭に、健保から親展の圧着はがきが届きました。

 

傷病手当金の支給決定通知書です。

支給対象期間と、支給額が記載されています。

 

9月30日に振り込みされる旨が書いてありました。

ただし、人によってはこの日にお金が入るわけではないので注意が必要です。

 

私の場合は、会社を受取代理人として健保からの手当金を振り込んでもらい、会社で税金等を抜いてから私個人の口座に振り込んでもらう形を取っていました。

そのため、振込日も振込金額も、はがきに書いてあるものとは違っていました。

 

とはいえ、健保から会社には1か月以内に手当金が振り込まれたことになります。

 

結論:傷病手当金は申請から1か月で振り込まれた

会社から私の口座に振り込まれたのは10月の頭でした。

傷病手当金は1~3か月待つことも覚悟しなければならないという噂も聞いていたので、対応としてはかなり早く感じました。

 

コロナ禍による処理機関の遅延のほか、会社で止まっているケースもあるそうなので、あまりに遅い場合は一度問い合わせてみるのが良いとされています。

 

といっても、会社を休んでいるときになかなかできることではないですよね……。

 

私も、絶対に会社に問い合わせたくなかったので、遅滞なく速やかに振り込まれて本当に良かったなあと思いました。

 

傷病手当金支給申請書の記入で迷ったところ

傷病手当金支給申請書には丁寧な見本があるのですが、以下の箇所は自分で書かなければいけないので、少し迷いました。

もしかすると保険組合によって少し違いがあるかもしれませんが、参考になれば幸いです。

 

傷病の状態とは?

「療養の為休んだ期間の傷病の状態」という欄があり、「症状」「医師からの指⽰等」を書かなければいけませんでした。

 

「症状」ってたとえば「ストレス反応」だけでよいのか?

「眠りが浅い」とか「じんましん」とか書かなければいけないのか?

 

結局「症状」は、医師記入欄の内容を写しました。

(本人記入欄を空けたままでも、医師は記入してくれました。)

 

また「医師からの指示」も、本当にこれでいいのかな!?と毎回思っていました。

 

というのも、私は投薬治療ではなく生活指導だったので、「十分に睡眠時間を確保すること」「適度な運動」など、

夏休みの目標かな? みたいな内容でした。

 

というわけで、「症状」「医師からの指示」ともにかなりシンプルでしたが、支給見送り事由にはなりませんでした。

 

あなたの仕事の内容(具体的に)とは?

「営業」「事務」ではなく具体的に書いてくださいと注意書きがあったので、どの程度具体的に書くか迷いました。

 

結局「法人営業」と書きましたが、問題なく通りました。

見本を見たところ「システムエンジニア」だったので、以下にあるレベルの小分類まで書けば大丈夫な気がします。

 

https://www.job-j.net/contents/about_genre/

 

結局、傷病手当金はいくらもらえた?

傷病手当金の1日あたりの支給額は、おおむね以下のように算出できることになっています。

 

[支給開始日以前の継続した12ケ月の各月の標準報酬月額の平均した額] ÷ 30 × 2 ÷ 3

 

すごくおおざっぱに言えば、普段の給与の2/3くらいということになります。

私が支給された額も大体そのくらいでした。

 

傷病手当金の支給日数は会社を休んだ出勤日数ではなく、

土日や祝日を含んだ暦日数で支給されるので、祝日が多かった月に支給額が減ることはありません。

 

(むしろ増える)

 

休職中の税金について

ただし、支給決定通知書に記載されている支給額は、税金が差し引かれる前の金額です。

 

休職中も、住民税やら健康保険金やら年金は容赦なく請求されます。

こうして積み立てた保険金に助けられているので、文句を言う気は全くありませんが、なかなかの金額です。

 

私は前述の通り、会社にこれらの税金を一度立て替えてもらって、健保から会社に振り込まれる手当金から税金を差し引いて入金してもらっていました。

この手法はポピュラーなものなので、支給申請書にもそのように記載する欄があります。

 

標準報酬月額に各種手当は入るの?

私は実際に支給されるまで、標準報酬月額に各種手当が含まれるのかがとても不安でした。

 

というのも弊社は基本給があまり高くなくて、色々な手当をトッピングされてなんとか給与になっているので……

 

基本給を2/3にして税金抜いたらなくなっちゃうよ!!!

と思っていたのでした。

 

実際には、〇〇手当どころか賞与も含まれるようでした。

 

標準報酬の対象となる報酬は、基本給のほか、役付手当、勤務地手当、家族手当、通勤手当、住宅手当、残業手当等、労働の対償として事業所から現金又は現物で支給されるものを指します。なお、年4回以上の支給される賞与についても標準報酬月額の対象となる報酬に含まれます。

引用元:全国健康保険協会

 

まあ弊社、賞与ないんですけどね。

 

「もう無理」になったら安心して休める制度

以上、あくまで個人的なケースですが、傷病手当金の支給についてでした。

 

私自身、休む前は「傷病手当金なんて申請したら会社に迷惑かな?」とか、「メンタルで会社休んだら今後保険に入りづらくなるって本当かな?」とか色々心配なことはありました。

 

傷病手当金をもらうのがイヤで退職しようとしていたほどです。

 

しかし実際に休んでみると、お金がもらえるというのはかなりストレスが軽くなります。

ゆっくり休んで、凝り固まった筋肉をほぐしたら、できる限り自分望む形で、社会復帰を目指したいですね。

 

いっしょに踏ん張りましょう。

 

▼何かできるようになりたくてテックアカデミーに通い始めました。