思い立ってから2週間でFP3級に合格した話

2024年2月25日

2月、それは焦りの季節。

去年の今ごろ、突如何かしなければと思いITパスポートを取ったのですが、今年はITパスポートに並ぶお手軽国家試験との呼び声高い「FP技能士」の3級を取りました。

 

勉強を始めた日の2週間先に受験予約したもののしっかり合格できたので、備忘録をまとめておきます。

 

▼思い立ってから2週間でITパスポートを取得した話はこちらから

 

ゼロからでも取りやすい国家資格「FP技能士」とは?

「ファイナンシャルプランニング技能士」は国家検定のひとつで、1~3級まであります。

 

読んで字のごとく「ファイナンス」の「プラン」をできるようになるということで、

各個人・家庭の夢や目標に基づいて収支の見通しを立て、最適な資産設計・資金計画を提案するのがこの資格の保有者です。

 

などと言うとめちゃくちゃ専門的っぽいですが、

資格を取ったからといってたちどころにそういう業務ができるわけでもないですし、

逆に言えば、そこまで提案できるような知識を完全に定着していなくても、資格に合格することはできます。

 

低位級では広く浅く知識を問われる問題が多い・身近な内容なので一般常識で分かる内容もあるという点で、比較的簡単な国家資格といわれています。

 

FP検定って役に立つの?

募集要項に「FP●級以上」と書いてあるのも見たことがないですし、必須になる局面はほぼないのではないと認識しています。

 

ただし前述のように「お金のことを幅広く分かっている」状態を目指す資格なので、合格のために網羅的に学ぶことで、社会人の基礎知識の底上げにはかなり役に立つのではないかと思います。この点はITパスポートと近い部分がありますね。

 

「つみたてNISAとiDecoって結局何が違うの?」

「複利の力ってよく聞くけどどういうこと?」

「年金では暮らせないって本当?いくらもらえるの?」

 

などなど、今さら人には聞けない・・・と思いがちな疑問も知識で解決できます。

 

今さら人に聞けないなら自分で学べばいいだけですからね。

 

FP試験は二団体が運営している

FP試験では「学科」と「実技」の両方に合格する必要があります。

といっても「学科」が一問一答形式なのに対し、「実技」は実際にありそうな案件シチュエーションに沿った文章問題になっているというだけで、求められる知識に違いはありません。

 

ただ、私は当初知らなくて混乱したのですが、FP試験を運営している団体は2つあり、それぞれで試験を実施しています。

※学科は全く共通の出題

 

 

 

私は、CBT試験を導入している点と、実技の範囲が狭いと聞いて「きんざい」で受験しました。

資格の価値は同じですから、どちらでもなんか良いなと思う方で受けたらよいと思います。

 

FP3級に2週間で合格するためにやったこと

さて、そもそもなぜまたこんな短距離走で合格を目指すことになったかというと、

思い立ったのが2/11で、どうやったら受験できるのかな~とサイトを見に行ったら、CBT方式だと今年の3月中は受験休止期間になっていたんですよね。

 

※CBT:試験会場のPCで回答するテスト方式。受験生が1人でも実施可能になるので、会場設営も不要で、試験日時の制限がなくなる。

 

2週間後に受験する or 2か月後まで待つ・・・

まあ2月で予約してみるか! ということで2月の最後の週末(2/24)に受けてきました。

 

最初の1週間でとりあえず参考書1周

FP3級はA~Fまで6分野があります。細かい内容は以下から。

 

日常的に売買している金融資産分野・大学で軽く学んだ保険法や相続の分野はなじみがあるのでなんとなく分かりそうでしたが、不動産なんかは全くの初見でした。

 

そのため、とりあえず全体感を把握するために1日1分野で参考書を通読することにしました。

私が購入した参考書には各章の終わりに練習問題があったので、通読後にそれを解いておさらいするのを6分野+実技で7日間。

 

分野によってかなりボリュームが違いますし、当然、基礎知識にもよって、楽勝な日とヒィヒィ言いながら読み終える日もありました。

平日は朝30分、夜に1~2時間ほど。

 

オススメしない参考書「スッキリわかる」

ちなみに私が購入したのはこちらの参考書です。

 


スッキリわかる FP技能士3級 2023-2024年 [実技は金財・日本FP協会に対応](TAC出版) (スッキリわかるシリーズ)

 

ふらっと本屋さんに行って置いてあった数冊をパラパラ開いて、フルカラーじゃないものがこれしかなかったので買いました。

個人的にフルカラーの参考書を避けたいのは、同じ内容でも高くなるのと、書き込みがしづらいためです。

 

ただ使ってみた結論から言うと、この「スッキリわかる」参考書はおすすめしません。

「最短で合格する」ことを重要視しているため、理屈をすっ飛ばして語呂合わせが載っているページも多く、なぜ?に答える説明がかなり少なかったです。

 

あとはこれはただの好みの問題ですが、

定期的に収入があることを「チャリンチャリンと」など、昭和のおじさんみたいな表現が多く、そのいらん文字数で説明書いとけやと思ってしまい私には合いませんでした。

 

YouTuberほんださんの爆速講義でさらにインプット

参考書を一通り読んだあと、浅すぎて不安だったな~と思いながらYouTubeを検索して見つけたチャンネル。

 

 

FP3級に対応した爆速講義シリーズでは、各分野1~1時間半ほどで学べるようになっています。

暗記に頼らず、理屈で説明してくれるので、数字や日付が頭に入りやすかったです。

 

※現在の最新講義シリーズは23年8月のもので、お金周りの制度はどんどん変わるので、気を付けてキャッチアップするようにしてください。

 

多分このチャンネルだけでも十分合格できると思います。

私はあらかじめざっくりとしたインプットを終えてからYouTubeに入ったので、とりあえず覚えた点の知識が理屈で繋がっていくのがとてもすっきりしました。

 

ほんださんの爆速講義は、朝の身支度をしながらや夕飯の支度をしながら、3日で見終えました。

ちなみに元々すごく早口で、倍速再生すると分けわからんことになります。

 

ほんださん監修の参考書もあるようなので、私のように紙で勉強しないとそわそわするタイプの方はこちらもオススメ。

 


【緊急!CBT模試付/動画付】FP3級合格のトリセツ 速習テキスト 2023-24年版【オールカラー/無料講義動画/完全リンク問題集有/法改正対応】(YouTubeほんださん/東大式FPチャンネルとコラボ中!) (ファイナンシャルプランナー) (FP合格のトリセツシリーズ)

 

最後の1.5日は模擬試験でアウトプット

ITパスポートのときは「過去問道場」のサイトでアウトプット→分かっていない部分の洗い出し→インプットを回したのですが、FP試験にも過去問のサイトがあります。

 

過去問で模擬試験ができる「FP3級ドットコム」

 

制度が変わったところは出題から除くこともできるので便利です。

スマホにも対応しているので、試験前日と当日の試験まではここで過去問を回して、ケアレスミスを潰すようにしました。

 

勉強開始から2週間で無事合格!

というわけで試験会場へ。

ぶじ実技・学科ともに9割ほど取れて合格できました。最終的な勉強時間は25時間程度だったと思います。

 

CBT形式でFP3級を受ける前に知りたかったこと

さて、今回はITパスポートの時と同様、CBT形式でFP3級を受験してきました。

 

3日前まで受験予約できますが、毎度のことながら予約がパンッパンでどこも満席でした。

ただ、予約変更が簡単かつ受験会場がたくさんあるので、何度か見に行くと予約枠が復活していたりします。

 

CBT形式のFP3級で試験時間はどのぐらい必要?

実技と学科は別の科目として個別に予約をするので、やろうと思えば試験時間同士を食い込ませて予約することも可能です。

ただし試験時間の開始5分前までに受付をしなければいけないので、試験を受けていたら次の科目の受付ができなかった!などがないように気を付けて予約してください。

 

ちなみに私は心配症なので律儀に実技と学科の間に長めにインターバルを取りました。

各試験はかなり早めに終わったので、もっと近い時間同士で予約すればよかったです。

 

実技60分・学科120分の試験時間が設定されていますが、私の場合は実技15分・学科20分ほどで解き終わりました。

もろもろの見直しを終えて、実技20分・学科30分ほどで退室できました。

 

※24年4月以降は学科試験の時間が短くなるそうです

 

CBT形式のFP試験は早く終わったら次の科目を前倒せる?

ちなみに先に実技を受けたのですが、前述のように次の学科試験まで3時間近く開けてしまったので、かなり暇を持て余しました。

 

ダメ元で受付のお姉さんに「今日もう1科目受けるんですけど前倒しできたりしますか?」と聞いたところ、「席に空きがあればできますよ!」と言って調べてくれました。

 

今回の私がそうだったように、試験によっては予約時間いっぱいを使わずに帰る受験生も多いでしょうから、席が空いている可能性は十分あると思います。

ただしこのあたりの運用は試験会場にもよると思うので、ダメ元で聞いてみるのが良さそうです。

 

なお私の場合は残念ながら空きがなく、やっぱり3時間後になってしまいました。

 

受付時間から受験可能

ちなみに受付は試験開始時間の30分~5分前までですが、受付したらすぐに試験開始です。

 

つまり16時からの試験なら15時30分から試験を受けられます。

逆に、早めに受付して最後の追い込みしよ~!と思っていたら不本意にドナドナされてしまう可能性があるので気を付けて。

 

とにかくこのあたりも加味して、もっとさくさく受け終わるように予約すればよかった・・・と後悔しました。

2級を受けるときには気を付けたいと思います。

 

皆さんもFP試験を受けることがあればぜひ参考にしてください。では!