怒涛の伏線回収!「イエスマン “YES”は人生のパスワード」ネタバレ感想

子どものころ、映画「マスク」が大好きで、ビデオテープが擦り切れるくらい観ました。

 

今回、休職が決まり、なにか明るい気持ちになりたいなと思ったときにふと頭に浮かんだのが、ジム・キャリーのファニーな顔芸でした。

 

 

そこで、ずっとAmazonプライムのオススメに出ていた「イエスマン “YES”は人生のパスワード」を見てみることに。

 

微妙に見る気の失せるサブタイトルでずっと避けてきましたが、超面白かったです。

 

 

「イエスマン “YES”は人生のパスワード」あらすじ

バツイチ銀行員のカールは、面倒事を嫌い、公私ともに何かと理由をつけてあらゆることを断っている。

 

職場に持ち込まれる融資依頼はろくに審査もせず「不可」。

友人の誘いも断るか早々に引き上げて、自宅でレンタルビデオを観る生活を送っていた。

 

だんだんと周りの人間に愛想を尽かされ、人生が行き詰まっていたところへ、知人のニックから怪しい自己啓発セミナーに誘われる。

 

セミナーの内容は、全ての選択にイエス!と答えていれば幸せが舞い込むというもの。

 

小馬鹿にしていたものの足を運んだセミナー会場で、カールは運の悪いことに講師のターゲットにされ、「今後決断を迫られた時は必ず”イエス”と答える」誓約を立てることになる。

 

もしも「イエス」以外の答えを言えば、災いが起こるという。

 

最初は誓約に懐疑的だったカールだが、嫌々ながらも「イエス」と答えた結果として、偶然美女と出会ったり大幅に昇進したりと、人生は明らかに好転を見せていく。

 

だんだんと前向きになり、融資もプライベートも断らない「イエスマン」になっていくカール。

 

イエスマンの人生はどこへ向かうのか?

 

 

やっぱりジム・キャリーは最高だ!

どうでもいいけどジム・キャリーって保険外交員とか銀行員とかお堅い職業多くないですか?

そんなことない? ていうかこの頃の洋画の職業に多いのかも。

 

ダンスもやけにキレキレで、タッパが良くて顔もハンサムなのに、顎がちょっと出ているから? すぐに奇妙な動きをし始めるから? キメていてもどこか抜けている。

 

とにかく、ただそこにいるだけでこんなにも面白いのは彼だけなんじゃないか。

 

動きがいちいち大げさで、やっぱり大爆笑。

「トゥルーマン・ショー」も近々観たい。

 

でも、一人でテレビを観ているときの、寂しげな光のない目と半開きの口が哀愁を誘って、カールという人間がただ面倒くさがりなだけではなく、なにか人間付き合いにトラウマがあるのだろうということは、序盤からしっかり感じることができました。ジム・キャリーすごい。

 

もし日本でリメイクする機会があったら絶対主演は丸山隆平くんにやってほしい・・・とひそかに願っています。

 

 

怒涛の伏線回収!スッキリ展開

「イエスマン」になったカールは、やがて他人からの問いかけに「イエス」と答えるだけでは物足りず、街の掲示板に貼られている習い事の勧誘にも片っ端から参加するようになります。

 

ギター、小型飛行機、韓国語・・・

 

薄暗い部屋でビデオを観ていただけのカールの人生がグンと外側へ広がる様子が、見ていてすごく楽しいです。

 

ちなみにそれらを叶えるだけの資金力に関しても、「イエス」パワーで昇進したシーンがあることで説明がついていて、もやもやしません。

 

しかし、実はそれで終わらないんですね。

しっかりとそれらの習い事が役に立つシーンが後々に出てきます。

 

そんなに重要なシーンではないと思っていただけに、あ!! と驚くとともに、カールの始めたらやり通す勤勉さや、意外に社交的な部分が見えるきっかけにもなります。

 

「イエス」と答えるきっかけはセミナーの教えでも、そのあとの成功は彼の人間性あってこそだったんだなと思わされました。この気づきは、作中でも最終的に講師から明かされます。

 

この後半の怒涛の伏線回収は、シーン同士がまったく結びつかないような意外性こそないものの、すべてが繋がっていくスッキリ感がたまりません。

 

ただ回収するだけでなく、映画全体に説得力を持たせているのが、とってつけた感がなくて面白かったです。

 

 

イエスマンしてみたい?

断りたいことにも咄嗟に「イエス」と答えていたことを恋人に指摘され振られてしまったカールは、誓約を解いてもらおうとセミナー講師のもとへ向かいます。

 

そこで語られたのは、誓約は最初のうち「イエス」が口を突くようにするためのトレーニングでしかなかったということ。

 

実際には自分で考えて取捨選択をしてよいのだと明かされ、カールはついに「イエス」以外言えない誓約から解放されます。

 

しかし「イエス」と言いづけることで身についた、とりあえずやってみるという前向きなマインドセットや、それによって得られたスキルは確実にカールの人生の糧になっていました。

 

ちょっとやってみたいなと思わされる、明日から実践できそうな「イエス」の習慣。

 

とりあえず、英会話アプリから「学習に戻ってきませんか?」とプッシュ通知が来たので「イエス!」って答えましたよ。