HSP営業のお暇 ②はじめてのメンタルクリニック
会社と実家の人間関係に疲弊してメンタルが終わったHSP営業マン、休職して地元に帰ってきました。
前回、休職するまで
自分の現状を把握するため、そして傷病手当金を申請するため、メンタルクリニックに行ってきました。
メンタルクリニックのイメージは悪い?
私は、生まれてこの方ずっとニュートラルが憂鬱だったので、逆に(?)メンタルクリニックを受診したことはありませんでした。
メンタルクリニックに行く人を否定しないで
高校生の時、精神科に掛かりたいと母親に相談したところ強く否定されたことも、受診を避けていた理由の一つでした。
彼女はかなり世間体を気にするタイプで、
「精神科なんて本当につらい人が行くところだよ?」
「そんな毎日ニコニコしていて、行く必要あるの?」
と立て続けに言われました。
相談したことを後悔しましたし、これ以降、母親に本当に大切なことを相談することはなくなりました。
メンタルクリニックに行きたいと誰かに相談している時点で、「行くべき」状態だと私自身は思います。
大したことなければ、大したことなかったで良いんです。
家族でなくても、相談されたらどうか背中を押してあげてください。
初診が休職後ってアリなの?
本来は、
精神的に辛くなる→メンタルクリニックを受診→診断書が出る→休職
というステップを踏むことが多いと思います。
私の場合、家庭の問題もメンタル不調の理由のひとつでした。
そんな中で、
休職すべしと診断が出たら、会社が悪いことになってしまう
と思い込んでおり、メンタルクリニックの受診を避けていました。
しかし持ちこたえることもできず、メンタルクリニックに行く前に会社と相談して休職するという、順番が逆になる事態になってしまったのでした。
傷病手当金って申請していいの?
傷病手当金を請求したら会社に迷惑がかかるのではないかというのも、休職に踏み出せなかった理由の一つでした。
しかし傷病手当金は、業務外の病気やケガの療養のために仕事を休んだとき、加入している保険組合に請求できるもので、会社から支払われるわけではありません。
会社が理由の鬱病や怪我という労災でもないので、会社にペナルティもありません。
会社に悪い……と思っていましたが、
少なくとも社会的・金銭的な意味で会社に負担がかかるものではないので、安心してよいと思います。
予約・初診に向けてメモの準備
ネットで検索すると、運よく自宅近くに、口コミの良いクリニックを見つけました。
メンタルクリニックの口コミは、どこも異常に低い傾向があります。
口コミが良いというだけで少し安心感が増して、電話で予約をしました。
と言われました。
おそらく、たくさん話しても大丈夫なようにという心遣いだと思います。
ありがたいです。
話すことをまとめておいたほうが良い
初診で話すことをまとめておいたほうが良いと聞いたので、「いつ(から)」「何が」つらいのかを書き出してみました。
地元に帰ってきてからは天気もよく、だいぶ精神的に安定していたのですが、思い出しながら書き連ねていくと急にボロボロ涙が出てきました。
久々につらかったですが、整理することができました。
まとめてみたことで、仕事とプライベートの悩みの共通点にも気づくことができました。
私は、無神経な人に振り回されるのが我慢ならないみたいです(笑)
気づき-クリニックはお悩み相談室ではない
色々なタイプのクリニックがあると思うので、
以下はあくまでも私の行ったクリニックのことを書きます。
診察の全体の流れは、
受付→血圧・体重測定→診察→支払い
というものでした。
初診用カルテ
受付に保険証を出し、初診用のカルテを記入します。
持病や飲酒たばこなど、健康診断などでも聞かれる身体的な項目のほかに、趣味・特技を書く欄があって、履歴書みたいだなあと思いました。
そして大きく、今出ている症状とそれはいつからか書くスペースがあります。
しかし「なぜ症状が出たか」を書く欄はなく、そんなことをびっしりまとめたメモを持っていたので、ドキッとしてしまいました。
そうか、と妙に納得しました。
たとえば、切り傷を作って病院に行ったとして、
ケガの経緯を説明するとき「ナイフで?」「ハサミで?」は重要でも、「なぜそこにナイフが落ちていたか」は先生には関係のないことだと。
精神的なケガに関してはなぜナイフがそこにあったのかも重要なのではないかと思いましたが、
私は一旦、ケガの状態だけを話してみることにしました。
身体的な面では、聴覚過敏と眩暈。
精神的な面では、
「考え事で頭がいっぱいになり眠れないことがある」
「不安感で涙が止まらなくなる」
と書きました。
まとめてきたメモが急にゴミになり、ちゃんと話せるか緊張してきました。
診察内容
少し待って診察室に呼ばれると、優しそうな先生が座っていました。
診察時間は7分ほどだったと思います。
敬語だけどよそよそしくない、学校の先生のような口調で、カルテの内容をひとつずつ確認されました。
趣味に「フィットボクシング」と「映画鑑賞」を書いていたのですが、すごくいいですね~(^^) と褒められました。
どちらも、悩み事以外に意識が向いて集中できるのがいいそうです。
散歩もおすすめしてもらいました。
ただ、ボクシングをしていても、パネルに反応するのに慣れてしまい、頭の中が悩み事でいっぱいになると相談したのには先生も困惑していました。
と辛うじて言われたのが申し訳なかったので、今日から鬼モードでやろうかなと思います。
メンタルクリニックの先生からの指示
今回の診察では、とにかく休むことを指示されました。
地元に帰ってきて、運動もしているということで、一旦経過を見てみましょう。
数か月様子を見ても、どうしても……となって、ご本人もご希望される場合は、漢方なら処方してもいいかなと思っています。
口ぶりから、積極的にはお薬を処方しないポリシーなのかなと感じました。
私としても、お薬にはできるだけ頼りたくなかったので、よかったです。
休むことも立派な療養です。
有休を使い切ったあと、傷病手当金申請もお手伝いしますから、ゆっくり休んで、様子を見ていきましょうね。
傷病手当金申請についても先に教えてくれました。
頑張りましょうとは言われない
やっぱりという気持ちもありましたが、
「元気になりましょう」とか「頑張りましょう」という言葉を使わないのだなあと思いました。
今後どうなっていくのが正解か分からない中で、これはすごく安心しました。
そして最後まで、「なぜつらくなったか」については触れられませんでした。
会社の人事面談では、「なぜつらくなったか」を深くヒアリングされたので拍子抜けしましたが、
この診察で
「私が悩んでいることは私以外にとってはどうでもいいことである」
という意識が良い意味で強くなり、少し気が楽になりました。
これからも、ふと思い出してつらくなることはあると思いますが、少しずつ、悩み沼から脱せられたらいいなと思います。
メンタルクリニックの初診料金はいくらだった?
メンタルクリニックって保険きくのかな?
1万円あれば足りるかな……?
分からないことだらけで、
とりあえず財布に2万円入れていきました。
が、初診の支払いはなんと2030円。
保険も適用でした。
逆に万札しかなくてすいません……という事態に。
後々、診断書をもらった際は5000円ほどでした。
メンタルクリニックは意外に安いので、迷ってさらに悩んでしまうくらいだったら、一度診てもらうのもおすすめです。
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