HSP営業のお暇④傷病手当の受給中なのに通院できなかった月のこと

2022年5月5日

HSPなのに広告代理店で営業職をやったら心が叩きのめされて10か月ほど休職していた私です。こんにちは。

 

実はこのたび復職しまして、このシリーズも今回で終了となります。

最終回は、傷病手当金をもらっている期間中に1か月以上通院できなかった場合についてです。

 

傷病手当とは?

傷病手当についてはこれまでも書いているので、詳しい説明は省きます。

 

 

ざっくり言うと、

業務外の不調(心身問わず)で仕事を休み、無給の日があったとき、保険組合から保険金が出るというものです。

 

ちなみに業務中の怪我などは労災になるので、自分のケースが何に当たるのかはそれぞれの職場で相談してください。

 

手当金は毎月の申請が原則

この制度の目的は「給与の補填」にあります。

給付額は給与の約2/3と給与と同額ではありません。

 

が、

 

一日千円前後のランチ食べてスタバ買って帰りにストレスでいらん買い物して……

とかやっていたときに比べて、可処分所得という意味では手元に残る金額がはるかに多くなりました。

 

傷病手当金は、その性質上、給与と同様に毎月の入金が推奨されています。

 

申請してから入金までややタイムラグがあるため、

人によっては最後の給料日から最初の傷病手当入金まで1か月以上開くケースはあると思います。

 

その後は、申請→入金→申請・・・

と繰り返していくため、月1回の入金日があることになります。

 

申請には医師の診断が必要

ただし、傷病手当の申請には、医師の診断が必要になります。

 

さらに、申請する期間内に通院日が1日以上なくてはいけないため、毎月申請するのであればおのずと毎月通院することになります。

 

傷病手当金の対象となるのは医療機関の初診日以降なので、とにかく初診だけはすぐに行かなければなりません。

 

傷病手当の受給中に病院に行けない月があった

さてようやく本題です。

 

私は傷病手当をもらっている間、どうしても丸1か月以上通院できない期間がありました。

引越しにより、通っていたメンタルクリニックに行けなくなってしまったためです。

 

しかも、引越し先にはメンタルクリニックが少なく、ようやく見つけても初診が3か月待ちというようなところばかりでした。

 

こういった場合、1か月ごとの申請が途切れてしまいます。

支給のサイクルはどうなってしまうのでしょうか。

 

申請が途切れたら支給終了?

まず心配なのは、月に一度申請できなかったら支給が終了するのか?という点だと思います。

 

私のようなレアケース以外にも、風邪を引いてしまったとか、理由はいくらでもありますよね。

こちらは心配ありません。

 

毎月の申請が推奨されているのは、あくまでも被保険者の懐具合を心配するためで、保険組合の都合ではありません。

そのため、医師の意見欄が埋められるタイミングで、その時点までの期間をまとめて申請することができます。

 

私の場合、最終的に3か月分をまとめて申請しましたが、問題なく支給されました。

 

また、初回の申請も、月途中から休み始めた場合などは、1.5か月くらいまとめて申請になるパターンも多いと思います。

 

まとめて申請することは問題ではありません。

(場合によっては事実確認をされることもあるようです)

 

引越しが分かっている場合は事前に対策を

ただし、医師の記入がない状態では傷病手当の申請書を提出することができないため、

診察に行けない=申請ができない=傷病手当金の支給が中断される

これは事実です。

 

休職中の貴重な収入源ですから、途切れるのは困るという方も多いと思います。

 

実際にお金がない、首が回らないという状態にまでならなくても、お金が目減りしていくことは精神的に負担が大きいですよね。

私のように引越しの予定が決まっている場合は、元の病院に依頼して紹介状を書いてもらえば、転居先でスムーズに初診を受けられる場合もあるようです。

 

オンライン診療を採用している病院も増えているようなので、一度担当医に相談してみるのが良いと思います。

 

心配な場合は保険組合に問い合わせを

とはいっても、各被保険者の事情によって対応は変わる可能性があります。

 

私は自分の保険組合に電話して確認しました。

会社の人に相談できるようであれば相談しても良いと思います。

 

療養中なのに定期的に通院していなかったら、治す気がないと思われるんじゃないか?

ただでさえ傷病手当金の審査は厳しいと聞いているのに大丈夫だろうか?

 

あれこれ考えて、いっそう調子が悪くなりました。

 

支給決定通知がくるまで数か月もやもや悩むのであれば、事情を相談して確認してみるのもありだと思います。

せっかく安心して休むための仕組みが用意されているのですから、しっかり利用して、少しでも元気が出ることを祈っています。