時間が溶ける森のカフェ「森彦」@札幌円山

2021年7月12日

札幌のカフェ激戦区のひとつである円山エリア。

 

そのど真ん中に、

そういった争いから一歩離れたような、飄々とした佇まいのカフェがあります。

 

森彦 – MORIHICO.

 

森彦本店

北海道札幌市中央区南2条西26丁目2-18

 

市内と旭川に店舗を持つコーヒー屋さんですが、こちらが第一号店。

 

細い道を入った先にあり、車(とくに冬)では、

本当にこっちで合ってる? とひやひやしながら行くことになります(笑)

 

地下鉄であれば、

東西線・円山公園駅直結のマルヤマクラスを、スターバックス側から出て、

信号を渡ったところにある遊歩道を抜けると、ちょうど森彦の横に出られます。

 

時間が溶ける不思議な空間

けして広くはないお店です。

 

大きな窓からグリーンに遮られたやわらかい風と光が入る店内は、

ついゆっくり過ごしてしまうため、混む時間帯にあたるとそこそこ待ちます。

 

しかし、店先のベンチに座って、

壁に這う蔦と青空をぼんやり眺めていると、自然と心地よい時間が過ぎていきます。

 

 

待っている時間も含めて、森彦に来たなあという感じです。

 

季節のケーキ(これは、レモンムースだった気がする?) 480円

水出し珈琲 700円

 

本店限定の深煎りコーヒー「森の雫」が人気なのですが(すごく美味しい)、

私は夏に行くとつい、水出しコーヒーを頼んでしまいます。

 

抽出に10時間かけている水出しコーヒーは、

少しだけお酒が入っているかと錯覚するような、とろっとした甘みがあります。

 

ケーキはどれを食べても、繊細な味でおいしいです。

コーヒーが濃いので、控えめな甘さもしっかり引き立ちます。

 

ちなみに、おしゃべりを咎められるような雰囲気ではないのですが、

空間を大事にしたくて、ふしぎと口数が少なくなります。

 

会話がなくても間が持つ相手と行くのがおすすめ。

 

森彦は「波よ聞いてくれ」聖地でもある

実はこちらの本店は、漫画「波よ聞いてくれ」にも登場します。

 

出典:「波よ聞いてくれ」1巻・第3話扉絵

 

メニューにしっかり「森彦」と書いてありますね!

その下に置いてあるのは、ミナレの単語帳ではなく、ケーキメニューです。

 

今日食べられるケーキがこの単語帳に載っているという、ユニークな形。

 

角度はちょっと違いますが、ミナレが座っている席がここです。

このときも水出しコーヒー飲んでる。

 

森彦・本店は、久連子たちが和寒行きを相談する回でも登場しました。

 

出典:「波よ聞いてくれ」5巻

 

階段上がってすぐの動線上にテーブルがある、特徴的な席の配置や、

アンティーク調の内装が忠実に描かれています。

 

この4人掛けの席がいちばん広くて、創業者こだわりの大きな窓の目の前です。

個人的には一番の「アタリ席」かなと思います。

 

森彦の味を道外でも

最近は、東京のスーパーでも、豆が売っているのを見るようになりました。

もし見かけたら、ぜひ応援をよろしくお願いします。

 

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感想(1件)

 

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感想(1件)

 

食材の良さと、自然の優しさをいっぺんに味わえる素敵なカフェです。

札幌に来た際には、ぜひお立ち寄りください。