時間が溶ける森のカフェ「森彦」@札幌円山
札幌のカフェ激戦区のひとつである円山エリア。
そのど真ん中に、
そういった争いから一歩離れたような、飄々とした佇まいのカフェがあります。
森彦 – MORIHICO.
北海道札幌市中央区南2条西26丁目2-18
市内と旭川に店舗を持つコーヒー屋さんですが、こちらが第一号店。
細い道を入った先にあり、車(とくに冬)では、
本当にこっちで合ってる? とひやひやしながら行くことになります(笑)
地下鉄であれば、
東西線・円山公園駅直結のマルヤマクラスを、スターバックス側から出て、
信号を渡ったところにある遊歩道を抜けると、ちょうど森彦の横に出られます。
時間が溶ける不思議な空間
けして広くはないお店です。
大きな窓からグリーンに遮られたやわらかい風と光が入る店内は、
ついゆっくり過ごしてしまうため、混む時間帯にあたるとそこそこ待ちます。
しかし、店先のベンチに座って、
壁に這う蔦と青空をぼんやり眺めていると、自然と心地よい時間が過ぎていきます。
待っている時間も含めて、森彦に来たなあという感じです。
季節のケーキ(これは、レモンムースだった気がする?) 480円
水出し珈琲 700円
本店限定の深煎りコーヒー「森の雫」が人気なのですが(すごく美味しい)、
私は夏に行くとつい、水出しコーヒーを頼んでしまいます。
抽出に10時間かけている水出しコーヒーは、
少しだけお酒が入っているかと錯覚するような、とろっとした甘みがあります。
ケーキはどれを食べても、繊細な味でおいしいです。
コーヒーが濃いので、控えめな甘さもしっかり引き立ちます。
ちなみに、おしゃべりを咎められるような雰囲気ではないのですが、
空間を大事にしたくて、ふしぎと口数が少なくなります。
会話がなくても間が持つ相手と行くのがおすすめ。
森彦は「波よ聞いてくれ」聖地でもある
実はこちらの本店は、漫画「波よ聞いてくれ」にも登場します。
出典:「波よ聞いてくれ」1巻・第3話扉絵
メニューにしっかり「森彦」と書いてありますね!
その下に置いてあるのは、ミナレの単語帳ではなく、ケーキメニューです。
今日食べられるケーキがこの単語帳に載っているという、ユニークな形。
角度はちょっと違いますが、ミナレが座っている席がここです。
このときも水出しコーヒー飲んでる。
森彦・本店は、久連子たちが和寒行きを相談する回でも登場しました。
出典:「波よ聞いてくれ」5巻
階段上がってすぐの動線上にテーブルがある、特徴的な席の配置や、
アンティーク調の内装が忠実に描かれています。
この4人掛けの席がいちばん広くて、創業者こだわりの大きな窓の目の前です。
個人的には一番の「アタリ席」かなと思います。
森彦の味を道外でも
最近は、東京のスーパーでも、豆が売っているのを見るようになりました。
もし見かけたら、ぜひ応援をよろしくお願いします。
AGF 森彦の時間 レギュラーコーヒー ドリップパック 森彦ブレンド(5袋入) 価格:488円 |
AGF 森彦の時間 レギュラーコーヒー ドリップパック マイルドブレンド(5袋入) 価格:495円 |
食材の良さと、自然の優しさをいっぺんに味わえる素敵なカフェです。
札幌に来た際には、ぜひお立ち寄りください。
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