カムカムエヴリバディを味わいに岡山に行ってきた話
いよいよ終盤に差し掛かっている朝ドラ「カムカムエヴリバディ」
個人的に特に思い入れのある序盤の舞台が岡山だったので、
香川に引越したらぜひ行きたいなと楽しみにしていました。
岡山で何する?
発着地点にもよりますが、香川から岡山までは、
電車で約1時間~1時間半ほど・1600円くらいで行くことができます。
しかし困ったことに、
カムカムのロケ地は実はほぼ京都周辺なんです。
しかも現在、岡山の2大観光名所が休園中。
どこ行こう? と悩むことになりましたが、
逆に、倉敷を中心にのんびりとした時間を過ごすことができました。
名所が軒並み閉鎖中(2022年春)
岡山といえばまず思いつく岡山城と後楽園ですが、現在はいずれも休園中です。
(岡山城公式サイトより)
岡山城天守閣は、令和3年6月1日から大規模改修のため休館中。
令和4年11月にリニューアルオープン予定とのことで、そのころに改めて行ってみようと思います。
岡山が誇る日本庭園である後楽園も、
新型コロナウイルス感染症の拡大防止により、令和4年1月末から2月20日まで休園中。
岡山へ行く予定がある方はご注意ください。
行き当たりばったり旅行もいいんじゃないか
というわけで、
事前に決められる目的地は大原美術館のみになりました。
その他は、岡山駅そばにカムカムのロケ地が1か所。
あとはその場でぼちぼち歩いてみよう、
できれば本場のきびだんごを食べてみたいな~
という、かなり余裕がある日帰り旅行になりました。
倉敷美観地区をうろうろ
目当てだった大原美術館の閉館時間が早かったので、最初に倉敷に行きました。
グーグルマップに従った結果、
茶屋町駅からバスに乗って美術館の近く(700mくらい)まで行ったんですけど、
どう考えても倉敷駅から歩いた方がにぎやかだったと思います。
とはいいつつ、
知らない街のなんでもない住宅街を歩くのも好きなので、面白かったです。
私自身は碁盤の目にたとえられる札幌の町で育ったので、
くねくねした小道が続いている街並みはいつまで経っても慣れません。
大原美術館
大原美術館は、
実業家・大原孫三郎が1930年に設立した、国内で最初の私立美術館です。
ルノワール、ピカソ、モネなど、
誰でも聞いたことがあるような画家の名画が所蔵されています。
大原氏は生涯を通じてパトロン活動に意欲的でした。
この美術館の設立自体にも、
日本の美術学生に本物の芸術に触れる機会を与えたいという願いが込められているそうです。
彼のおかげで私たちはコロナ禍の中でも数々の名画にふれられるわけで、
本当にありがたいことです。
さて、展示の中でも、エル・グレコ「受胎告知」は、
今日の日本にあるのは奇跡ともいわれており、美術館にとっても特別な作品です。
熱のこもった展示説明にはちょっと感動すらしました。
大原美術館に行くことがあれば、ぜひ読んでみてください。
美観地区には今どきのお店もたくさん
江戸時代の面影が残されているという美観地区。
たしかにどことなく時代劇のようです。
こんな風情ある街並みながら、
路地を一本入るとオシャレで今どきのショップが立ち並んでいました。
マスキングテープって倉敷発祥なんですね。
こちらは全国にありますが、みっふぃーの蔵きっちん。
倉敷らしいデニムモチーフのミッフィーが多くありました。
キューブ食パンの店舗限定味はプリンクリーム。
耳が曲がっているのが限定味の焼き印みたいで、とってもかわいいです。
お昼ごはんはきび蕎麦@冨来屋本舗
うろうろしていたらお腹が減ってきて、
ちょうどmtの向かいにあった「冨来屋本舗」というお店に目が留まりました。
有名店らしく、立派な店構え。
入口にポスターがある「きび膳」というのが気になったのと、
Googleの口コミも良かったのでさくっと決めてしまいました。
岡山名物のきび蕎麦を食べる
岡山といえば「きび」ということで、冷たいきび蕎麦を注文。
本当は、蕎麦にご飯ものが付けられるランチメニューがありました。
タコ飯とか、黒毛和牛の牛丼とか。
ぜんぶ一口ずつ食べさせてくれ~~~!!
と叫びたくなるくらいどれもおいしそうでした。
ただ、蕎麦+ご飯ものは絶対に食べきれないと判断。
泣く泣く単品にしました。
で、単品にしたのにこの大満足のボリューム感です。
「きびそば」単品(1,320円)
左のお重は薬味としても食べられる小鉢たちです。
お揚げを甘く煮たもの、焼きナス、ごぼうの甘辛煮、
金時人参・じゃがいも・小松菜の蒸したもの。
どれも口にはこぶたびハッとするほど美味しくて、
帰ってきてから、なんとか再現できないかと試行錯誤しました。
メインのきび蕎麦も、モッチモチしていて不思議な食感でした。
よく知っている蕎麦でもなくて、どちらかといえば、ひやむぎに近いような。
味はそば粉に比べるとあっさりめに感じました。
そばつゆがよく絡んで美味しかったです。
マイナーな食べ物で成分がよく調べられなかったのですが、
食物繊維が豊富なようで、ちょっと健康になった気がしました(笑)
休日のランチタイムという書き入れ時に、
一人客として入店してしまったのでちょっと委縮していたのですが、
すごく優しくしてくださって嬉しかったです。また行きたいな。
いよいよカムカムのロケ地へ!
さて、美観地区を観終わったので、
いよいよカムカムエヴリバディのロケ地へ向かいます。
倉敷駅から岡山駅へ行き、
岡山駅からはバスで5分ほど、徒歩で20分ほど。
岡山県総合グラウンドを目指しました。
「将校クラブ」は総合グラウンドクラブ(旧岡山偕行社)
カムカムエヴリバディの初代ヒロイン・安子が、
駐屯兵のロバートに招かれて足を踏み入れる「将校クラブ」
NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第31回の一場面 (C)NHK
NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第31回の一場面 (C)NHK
このシーンのロケ地が、岡山県総合グラウンドの敷地内にある、
「総合グラウンドクラブ(旧岡山偕行社)」の建物なのだそうです。
じゃーん。趣のある建物ですね。
ウエディング会場にも使われているため、
休日は入れないこともあるそうなのですが、この日は入れて良かったです。
キューティパイ倶楽部カフェで「ディッパーマウス・ブルース」ごっこ
建物の1階は、
「キューティパイ倶楽部カフェ」という可愛いカフェになっています。
当時の建物をそのまま使っているので、
安子と稔がデートした喫茶店「ディッパーマウス・ブルース」を思わせる雰囲気があります。
閉店1時間前ということもあり、
他のお客さんがいないタイミングで入ることができました。
この窓の感じとか、この年代の建築に特有なのかもしれませんが、
「May I put sugar in your coffee?」
のシーンを思い出さずにはいられません。
NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第4回の一場面 (C)NHK
せっかくの聖地巡り(巡ってない)なので、
絶対にこの席でコーヒーを飲まなければいけない! と思いました。
ストロベリーショコラのクレープとコーヒーをいただきました。
バレンタインらしくて可愛い。
生地がもちもちしっとりで、おいしかったです。
キューティパイ倶楽部カフェはカムカム祭り
なんと、このバリバリ洋館のカフェで、
おはぎセットが販売されていました!
おはぎは安子の生家の和菓子店「たちばな」の看板商品で、安子編のキーアイテムでもあります。
米ふたつは無理だ~~!! と思い断念しました。
旅行はやっぱり二人連れで行くべきですね。
さらに店内ではルイ・アームストロングのアルバムが流れていて、
「On the Sunny Side of the Street」もちょうど聴くことができました。
店内に入る木漏れ日とあいまって、安子編の重厚な物語を思い出してしまい、
ちょっと危ないレベルまで涙が上がってきました(笑)
上白石萌音さんのサインもありました!
店員さんにお尋ねして写真を撮らせていただきました。
いよいよ「カムカムエヴリバディ」も終盤。
安子の孫にあたるひなたの物語が始まりました。
安子は幸せな人生を送れた(送っている)のでしょうか。
大団円を期待せずにはいられません。
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