小説に出てきそうな喫茶店「珈琲とお菓子 つぐみ」@円山

2021年12月23日

小説やマンガに出てくる「行きつけの喫茶店」が、子どものころから憧れでした。

 

飄々としたマスターがカウンターの向こうにいて、

こぢんまりとした店内には、こだわりのアンティーク調のインテリア。

そしていつも、聴いたことのない、気のきいた音楽が流れていて。

 

もう何度も通って顔見知りなはずなのにとくに愛想がよくなるわけでもないマスターに一瞥されるときは、いつまでも少し緊張したりして。

 

そういう、

背筋が伸びるような「行きつけ」のお店が、私はずっとほしかったんです。

 

珈琲とお菓子 つぐみ

 

珈琲とお菓子のための落ち着いた空間

2人掛けのテーブル席が2つ、1人掛けのテーブル席が1つ、

それからカウンター席(4人まで並んで座るサイズ感)のみという狭い店内。

 

大人数用の席がないため、3名以上での来店はできません。

また、手元以外は撮影禁止と、雰囲気を守るための決まり事がいくつかあります。

 

大きな声で騒ぐ人も、ノートパソコンを開く人もいない。

 

お客さんみんなが、ていねいな珈琲とお菓子を楽しんでいるのだなあと分かる、

ゆったりとした優しい時間が流れています。

 

こだわりの店内

こちらは、珈琲(ハイチ)とカフェオレ。

ドリンクは500円~700円ほどで、おかわりのシステムはありません。

 

 

華奢で可愛らしいカップ&ソーサーは、

壁にずらっと並べられた中から、毎回ちがうものをお店のひとが選んでくれます。

 

これを見るのも楽しみのひとつです。

 

丁寧なお菓子

「珈琲とお菓子」とうたっているとおり、色々なお菓子やケーキが用意されています。

どれも珈琲にぴったりな、深い味わいの大人な甘味たちです。

 

ケーキセットはドリンクに+350円なのですが、

それならちょっと、つけない手はないというくらい、どれもおいしい!

 

タルトタタン(上)・サヴァラン(下)

 

タルトタタンのりんごのキャラメル煮が、じゅわっと甘酸っぱく溶けます。

それでいて、しゃきしゃきの歯ごたえも感じる不思議な食感。

 

サヴァランも、まず見た目がうっとりするほど美しいですよね。

つやつやぴかぴかしていて、ナイフを入れるとすぱっと切れます。

 

口の中にあるときはがっつり洋酒なのに、

苦くも重くもなくすっきりとした大人な後味で、

こんな美味しいサヴァランがあるんだ! と驚きました。

 

ケーキはいつも3種類ほどあるのですが、どうしても決めきれません。

このほかにスコーンなどもあるので、頭を抱えてしまいます。

 

食べれてしまうサイズ感なので、

スコーンセットにケーキを単品でつけるお客さんもいます。

 

 

別の日に食べたティラミスとタルト

 

土日限定カヌレ

こちらは、土日の13時ごろから限定のカヌレ。

 

 

ナイフでは歯が立たないほどしっかりと固く焼きあがったコーティングを開くと、

中にはしっとりプルプルの甘い生地。

 

本格的なカヌレは大人気なようで、同席したお客さんはほとんど注文していました。

 

季節替わりの特別なお菓子も

つぐみでは、店頭で食べられるケーキのほかに、通販含めお菓子の販売もしています。

 

今年は、念願のシュトレンを買ってみました!

ナッツやドライフルーツがごろごろ入っていて、日を置くごとに味わい深くなる理想のシュトレンです。

 

年始にはガレットデロワも販売されます。

 

今度こそ写真を残したいと思います。

(シュトレンは例のごとく撮る前に食べてしまいました)

 

※つぐみは、SNSへの店舗情報の公開を遠慮してほしいとしていますので、住所や営業時間の掲載は差し控えます。