終わらない退屈映画「終わらない週末」ネタバレ感想
こんなブログを書いておいてなんですが、私自身は視聴前のネタバレを回避するタイプなので、「なんかすごく評価が高いらしい」「ジュリアロバーツ主演じゃん!」程度の事前情報しかありませんでした。
視聴後の感想を一言で言うと、わからんかった。
「終わらない週末」あらすじ
都会の喧騒を離れて休暇を過ごすため、豪華な別荘を借りたアマンダとクレイ夫妻。
二人の子どもたちも豪邸を気に入り良い週末を過ごせそうだったが、深夜に突然、家主を名乗る黒人の父娘が現れる。
彼らは、移動中に大規模な停電に巻き込まれたため一晩泊めてほしいと訴えるが、休暇を他人と過ごすことに強いストレスを感じるアマンダ。
さらにはインターネットやテレビなどの電波が不通となり、別荘には不穏な空気が漂い始める。
状況の見えない中、彼らは精神的に追い詰められていく。
「終わらない週末」原作小説
本作はネットフリックスオリジナルの映画ですが、原作小説が存在しています。
映画自体も2時間半の大作ですが、私のように「わからんかった……」という人はもしかしたらこちらが役に立つかも。
「終わらない週末」がつまらなかった理由
海外での高い評価を考えるに、多分私が理解できていない要素があるんだろうと思います。
不勉強によるものか、文化圏の違いによるものか、あるいは翻訳に阻まれたのかは分かりませんが……
とにかく退屈な2時間半で、いつまでも終わらない映画でした。
登場人物がみんなヒステリックで疲れる
本作が私にとってストレスフルだった理由はいくつかあるのですが、登場人物に好ましい人物がいないという点が大きかったです。
個人的に一番理解できるのはアマンダですが、彼女は仕事の疲れからかややヒステリック気味に描かれます。
特に、親子ほど年の離れたルースと同じ土俵で喧嘩を買い、嫌悪感をあらわにするあたりは、ちょっと引いてしまいました。
かといってルースに同情できるかというと微妙なんですよね。
いい年をして実家の財力を当たり前のように頼って進学も就職もせず、他人をジャッジしてばかりする態度が神経を逆なでします。
では男たちはと言えば、
アマンダの夫であるクレイは事なかれ主義者ではっきりしませんし、息子のダニーの頭の中はセクシーな異性でいっぱい。
家主のGHはなんか胡散臭いし、自分の言いたいことをはっきり言わないシーンが目立ちます。
うーーーん。
なぜ娘だけが助かったのか?
本作のメインの登場人物はもう一人いて、それがアマンダの娘のローズです。
13歳ですがまだ幼さが残り、古いドラマを配信サービスで見るのが楽しみな今どきの子ども。
彼女にはずっと幻影のような動物が見えていたり、大人たちとは異質に描かれていました。
で、結局彼女だけが最後にシェルターを見つけて助かるので、本作はいわゆる「子どもが死なない映画」です。
とはいえ13歳という年齢だけ聞くと、こういうときに助かるタイプの子どもにしてはやや大きい気もします。
彼女は言動の幼さからとても13歳に見えないので、まあ唯一の子どもとします。
子どもが生き残りがちなのって、単純に配慮もあると思うのですけど、
存在としての無垢さというか、「罪のないもの」の象徴になるためでもあると思います。
まだ自己決定をするような年齢ではなく、人間の汚さに染まっていないといえばよいでしょうか。
本作は明らかに終末をモチーフにしているので、そういう意味ではまだ愚かな人間ではない子どものローズだけが助かるのは納得感があります。
個人的にはなんとなくゲームの「SIREN」なんかを思い出しました。
でも、シェルターに入ってからムッシャムッシャと好き勝手にお菓子を食べ漁っている醜悪な姿は、とても「無垢な」子どもとして描かれている感じはしないんですよね……。
多分何かを見落としているんだろう
多分、私は視聴者として、なにか大切なモチーフを拾えていないのだと思います。
でもそれについて調べたいと思うほどの興味もない。
同じ分からないにしても、「インセプション」「TENNET」なんかは「分からない!けどなんか脳汁ドバドバ出て楽しい!考えたい!!」という感じだったので、単純に合わなかったのだろうな~と思います。
というわけで、こんな風に観たら面白いよ!というご意見あればぜひお寄せくださいませ。
ではまた次の感想で。
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